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フリーランスとして働くWebデザイナーの備忘録・メモ

デザイナーだけじゃもったいない。ポートフォリオを作ろう。

独立だ!フリーランスだ!となったら
次に用意しなきゃとなるのはポートフォリオ。

デザイナー以外の方でももちろん用意しておくととても便利だと思います。
ポートフォリオは「自分は何者なのか」「過去自分が何をしていたのか」「何ができるのか」などを要約したものなので、自己紹介になるのです。
デザイナーはそういったものを求められる機会が多いので、何となーくはわかっているとは思いますが、他の職業の方で作ったことがないと何を書けばいいのか迷うかもしれません。

正解はないので、試行錯誤ではありますがおおよそこういう要素を入れておくといいよーというものを紹介します。

デザイナー以外には、イラストレーター、プログラマ、広報、コンサルティング、カメラマン、ライター等。フリーランスの職業は多岐に渡るので書ききれませんが、ポートフォリオはデザイナーだけのためのものではありません。誰でも作ることができる自分をアピールするツールだと思います。

何で作るか

何でもいいのですが、自分の使いやすいツールにしてください。
代表的なのはMacではKeynote、WindowsではPowerPointです。
Illustratorでもいいし、Photoshopでもいいです。
ExcelやWordでもかまいません。
画像が貼り付けられて、文字が書けるツールなら使いやすいものがおススメです。

最終的には印刷、もしくはPDFにしますので
変換できるツールにしてください。

私はWindows派ということと、軽いという理由から主にPowerPointを使います。
ですので、PowerPointの説明が主になります。

PowerPointのテンプレートが便利

デザイナーは自分で一から作れますが、それ以外の職業の場合はお絵かきやデザインまでは難しいという方がほとんどだと思います。
そこで便利なのが、PowerPointのテンプレートです。

PowerPointのテンプレートであれば、探せばいくらでもあります。
それを利用します。
自分の職業に合ったもの、自分好みでOKですが
色の濃いもの、暗いものは個性的なものが多く好みが分かれます。
ビジネスの場合、清潔感や、しっかりした印象等も必要ですので
印刷した場合インク代が掛かることも考慮して、
白ベース、または薄い色ベースに差し色を選ぶ程度がいいかもしれません。

まずは表紙から

ポートフォリオでは表紙がない場合があります。
それは、最終的にクリアファイル等に入れると特に表紙が必要なくなるからです。

しかし、PDFにした場合はあった方がいいので表紙を作っておきます。
で、なにを書くか。
屋号の他に、初めて会った人に「(職業は)何をされていますか?」と
聞かれた時に答えるつもりで書くのがいいのではないかと思います。
例えば、「プログラムを~」というと、「言語は?」と聞かれますよね。
端的に話すけど、そこまで詳しく話さない程度の
相手の知りたい情報をわかりやすく書くといいのではと思います。
ポートフォリオ 表紙
参考程度に私のを載せています。
私の場合はいろいろありすぎたので結局「事業内容」ぽくなってますが
決してこれがいいわけではありません。
例えば、名前(屋号)の他に「Web制作を中心に、ディレクション/デザイン/ライティング/コーディングや、チラシ・パンフ等のDTPもお客様のご希望に合わせて柔軟に対応します」等の宣伝文句でもいいと思います。

概要を書く

通常のコーポレート系サイトであるような、会社概要のようなものを書きます。
会社のサイトでいうところの「会社概要(事業内容)」「ご挨拶」「沿革」などのページを想像すればイメージしやすいかもしれません。

「会社概要(事業内容)」=自己紹介

「会社概要」にあたる自己紹介。
自分の仕事のことについて書きます。

  • 屋号
  • 名前
  • 事業内容
  • ChatworkやSkype、メール等のWebからの連絡方法

これが最低限必要な項目かなと思います。
私は書いていませんが、必要であれば以下も入れてもいいかもしれません。

  • 住所
  • 電話番号
  • URL(ブログなど)
  • Facebook ID
  • Twitter ID

私がこれらを書いていない理由は、住所・電話番号に関しては
個人の自宅なので、誰にでも公開したくないのと
電話は名刺やメールの署名に書いているからです。

また、FacebookやTwitterについては、私は公開を友人にしており、Twitterは鍵付きにしています。不用意に繋がりを増やして言いたいことが言えなくなるのが嫌なので書かないことにしています。
住所などは、「中央区〇〇」までにしておいてもいいとは思いますのでそのあたりは、個人情報に対する自分のポリシーに従って決めてくださいね。
ポートフォリオ自己紹介

「ご挨拶」=自己アピール

これはなくても全く問題ありません。
文章が苦手な人は避けていいと思っています。
ただ、書く場合も会社案内ページにあるような長々とした「ご挨拶」を書く必要はなく、事業内容では書ききれなかったこと等を2~3行程度でまとめるといいと思います。

「沿革」=略歴

資格取得が必須な場合や、学校等で勉強したよ、経験があるよ、というのを書くことができるのが略歴です。
学校に行った、どこの企業で何してたなど、必要な経歴を簡単にかきます。
小学校から書く必要はありません。
最終学歴後や、今の職業に関連のある経験で充分です。
私は、国内メーカーの美容部員→理容師→Webデザイナーという変わった経歴ですが、そこまでは書いておらずWebの勉強をした頃のことから書いています。
ポートフォリオ 沿革

実績

ここで実績紹介になります。
私は、WebサイトとLP、DTP、イラストを掲載したため目次を設けて分けました。
実績紹介では、「5W1H」を意識します。
「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」

  • いつ → 年月(2015年2月等)
  • どこで → 他会社所属の場合は、どこに勤めていた時か、URL等
  • だれが → 依頼主等
  • 何を → 自分は何をしたのか、何を担当したのか
  • なぜ、どのように → こだわり点や、考えと展開方法、理由

ポートフォリオ 実績
私の実績はあまり公に公開できないものが多いのでモザイクかけています。
上の「5W1H」に照らし合わせるとこうなります。

  • いつ → 2015年
  • どこで → URL
  • だれが → 分譲物件サイト(子請にて受託)
  • 何を → デザイン/コーディング(静的HTML)/レスポンシブデザイン。サイトリニューアル。
  • なぜ、どのように → 分譲住宅の写真が~

その他項目

私の場合、あとは実績を掲載しているだけですが
人によってはさまざまなページを作成される方がいます。

必須ではないですが、誰にみてもらうのかを考えて作るといいかもしれません。

お好みで

  • 受注~納品までの流れ
  • おおよその料金表
  • FAQ

活用方法

これも私の場合ですが、声が掛かかったらすぐに提出できるように準備しています。
紹介の場合、メールが多いので連絡の際に添付でポートフォリオを送るようにしています。
紹介してくださった方の信用でお取引するわけですが
相手の方は私のことを知らないので、やはり安心していただくには
まずはポートフォリオがとても役立ちます。

また、会社の場合、紹介相手が最終的な意思決定者ではない場合もあります。
そのため意思決定者に見てもらう「何か」があればいいと思っています。
それは、構築したサイトや、URL、サービス名等をいくつか挙げるだけでもいいのですが
まとめていると相手にも見やすく、少し信用度が上がる気がしています。

私は公開できる内容があまりないことからWeb上にはあげていませんが
もし、公開できる情報で構成できているのなら
ポートフォリオをWeb上にあげて、名刺にURLを書く方法もあります。

ポートフォリオサイトを作る!となると
専門知識もある程度必要になり手間もかかりますが、これなら専門知識がなくても可能です。
但し、Web上に公開する場合は個人情報の取り扱いには気を付けてくださいね。

みなさまに良い機会がおとずれますように。